フィルムカメラのレシピ - 家で現像!





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    自宅でクロスプロセス現像、芸術的な、絵画のようなアーティスティックなフィルム写真の作り方




    変わった現像プロセス


    やはり、フィルムで撮影する楽しみは味を楽しむべきかと個人的には思います。

    35mmフィルムは主流だった割には、デジカメと比較すると画質では到底かないません。画素数、デジタルで大きくしたときに、粒子が荒れているのが見えてしまいます。

    これは当然であり、スキャナーもデジカメであったりしますので、ここを期待してはいけないかと思います。

    画質では中判フィルムあたりになると、デジタルと結構いい勝負をするのですが、カメラが少ない!また、中判で忠実写真を撮影してもデジタルに追いつくまでで、 それ以上にはならないかと思います。

    やはり、フィルムは味が勝負では?と思います。とにかく、カメラは35mmが転がっていてたくさんある状況です。これを活かすためには、画質で細かいところを 見るような撮影写真よりも、ぜひ、味のある写真作りにこだわってみると、これからもフィルムの世界を楽しめるのではないかと思います。

    しかし、今の大きなディスプレイで見ると、中判サイズのフィルムがないと厳しいというのは感じるところです。

    最近では、アジのあるフィルムが発売されたり、クロスプロセスを売りにしたカメラメーカーが出てきたりして、フィルムの良さを味に見いだしている感が 多々有ります。

    ただ、中判フィルムより35mmがメジャーで、中判カメラは高いということで、難しいことも有ります。それにしもて、ロモさんは中判カメラを新品であれだけの 安い値段で販売しているのですから、尊敬します。

    味のある写真なら、クロスプロセスが手頃ですが、ただ、リバーサルは高い、生産中止が多い、中判はさらに減る、ということがあって、

    また、カラーネガにおいても、軟調、低コントラスト、青みがかかる、緑がかる、黄色が濃い、、、その他、アジのある銘柄も有ります。これだけで 充分楽しめるでしょう。

    ただ、得てして高いというのが難点です。

    他の変わった現像方法を調べたり、やってみました。

    自分も知りたかったのですが、中々見つからず、自分で試しながら発見していくしかないと思いました。




    1. クロスプロセス現像

    2. クロスプロセス(cross process)クロスされた現像、という意味で、現像という言葉を追加しなくていいのですが、1960年代からすでに行われていて、 映画を丸々1本これで作った作品もあるほどです。

      これがあるからこそ、フィルム映画なども残っていてほしいものです。

      それはそうと、写真の場合は、リバーサルフィルムをネガ現像するというもので、フィルムの銘柄によって発色の違いが大きく面白いです。

      ただ、難点はリバーサルフィルムが高い!現像に出す時に受け付けてくれる現像所が少ない、高い。という問題があります。

      クロス現像、クロスプロセス現像は、フィルムメーカーの種類はもちろん、同じメーカーでも銘柄、ISOの違いにより、現像後の変化が違います。

      ただ、コダック社の変化とフジ社の変化はだいぶ違います。これでコダックのリバーサルフィルムが生産終了になったニュースでショックを受けました。

      大きく分けると、会社によって違い、フィルムによっては残念なものも有ります。撮影対象によってはイマイチな結果になりえます。

      特徴を掴んでから、撮影に挑むほうがいいと思います。









      クロスプロセス現像ぽい写真です。フィルムによって起こる変化が異なります。
      このフィルムは何か不思議で繊細な変化を起こしてくれるようです。
      普通はクロスプロセスは昼間の明るい空などを写すといいと言われていますが、
      このように夜景ぎみになったものではいい味が出ないこともあると思います。

      多分、このFuji Provia 400フィルムのクロスプロセス現像だから見れるものになったのだと思います。




      Fuji Provia 400フィルムのクロス現像の感想は、明るく光っている部分がより眩しく、マゼンダが若干強く出てくるような感じがあります。



      RICOH FLEX VII型で撮影。Fuji Provia 400フィルム使用。
      クロスプロセス現像。現像液濃度:標準、現像時間:標準


      失敗したモノクロフィルムではありません。まさに昆布のようです。
      これにちゃんと像が写っていて、上記の写真が取り出せたのです。

      やはり、普通のネガフィルムではなく、リバーサルフィルムをネガ現像するということでこういうおかしな
      状態のフィルムが出来上がっているのだと思います。




    3. 味のあるカラーネガフィルムを使って撮影する

    4. 沢山の種類のフィルムがありますが、昔はもっと多くのフィルムがありました。今では特徴のある独創的な仕上がりのするフィルムが特別な存在として売られているようです。

      値段は少しはりますが、常用フィルムと言われる、忠実再現性の高いフィルムとは異なる、特別な1本という位置づけで、ここぞという時に使用するといいかもしれません。

      種類によって特徴が異なるので、被写体によってフィルムを選んでいけるように冷蔵庫の中にはいくつものストックが自然に集まっていくことでしょう。














      RICOH FLEX VII型で撮影。富士フイルムPRO 400Hフィルム使用。
      現像液濃度:標準、現像時間:標準





      目指している目標は、最も安いカラーネガフィルムである、35mm業務用フィルムで味のある写真を作り出すこと!




    5. レッドスケールフィルム


    6. 撮影前にフィルムを裏返しにしてセットし直して撮影する方法です。カラーフィルムですと、赤がメインに出るようになります。




    7. フィルムスープ

    8. フィルムに洗剤をつけて、鍋で煮るという、おかしな方法です。ようするに乳面の感光剤を溶かしてしまうわけですが、 自家現像していると、現像ムラや傷などで結構近いことが起きえます。




    9. 現像時間を長くする

    10. あっけなく成功といえそうです。二倍の時間現像していたのですが、とってもクラシカルな画像が出てきました。

      何色にかぶっているとも言えず、露出過多、コントラスト低下?なんと表現していいのか分かりません。

      昔、プリントした銀塩写真が風化したイメージのような気がします。しかし、ネガというのは増感、現像しすぎに対しても大変強いものです。とくにデジタルスキャンをしてしまうと、本来なら増感されて、露光過多のはずの写真が通常の露出で見ることが出来ます。

      そして、色味だけが古いんです。「現像時間二倍クラシカ」とでも言っていきたいです。













      以下全て、ネガの色が非常に濃いため、とても明るめにスキャンしています。
      パーフォレーション部やフィルムの傷等から光が漏れて茶色くなっています。

      ただ、この現像時間:2倍のフィルムが一番濃い色のネガだったため、茶色い光漏れの
      発生が多いです。
      ただし、フィルムホルダーが未完成で、パーフォレーションの穴がホルダーで
      カバーされていない状態でしたので改善の余地はあります。




      MINOLTA HI-MATIC 7Sで撮影。富士フイルム業務用記録用フィルム100使用。
      現像液濃度:標準、現像時間:2倍



    11. 現像液の濃度を濃くする

    12. 現像液の濃度を二倍にしました。簡単な事ですが、青みとくもりがかかった、それでいて、増感されずに露光過多で飛ぶこともなくシャープな画像が 出てきました。これは結構使えそうです。



















      MINOLTA HI-MATIC 7Sで撮影。富士フイルム業務用記録用フィルム100使用。
      現像液濃度:2倍、現像時間:標準


      現像液濃度2倍や現像時間2倍のネガフィルムを洗っているところです。
      どう見ても、太陽の下でカメラの蓋を開けたとしか思えません。


      手にとって良く見ると、なんとなく未露光部分の枠が見えます。


      乾燥後、乾燥昆布のように手で持っても立っています。
      いい味を出してくれるでしょうか?

      カメラのシャッタースピードが1秒近くになりますが、スキャンしてみると、、、、






      ネガフィルムなのにポジ?
      しかも、とてもクリアでシャープです。
      全然、劣化や失敗した感じを受けません。


      自作したライトボックスはとても明るいので透かして見えますが、
      普通のライトボックスでは少し暗いのではないでしょうか?


      2本の特別な現像処理をしたカラーネガフィルムです。
      上が現像液の濃度:2倍、
      下が現像時間:2倍となっています。

      下のほうが濃いことが空白部分の色の濃さを見て分かります。


      通常の現像処理のネガと比較してみます。
      上が通常現像、
      下が現像時間:2倍

      上のカラーネガは全て同じメーカー、同じ銘柄のカラーネガフィルムです。
      撮影したカメラも同じです。撮影時の露出も同じ条件で撮りました。

      しかし、ひどい差です。
      ひどくはない結果が出てくるのですが、ネガだけ見ると、酷いといいたくなるほど違っています。
      ライトボックスの上で画像が見えないわけですから。




    13. 現像液の温度を高くする



    14. 現像液濃度:標準
      温度:35度−40度程度
      現像時間:7分30秒



      意図せずに現像温度を適当にしたところ、かなり濃い色のネガができました。

      現像時間:2倍、現像液濃度:2倍とも違う感じなものができました。 しかし、通常は、高温の場合は現像時間を長くしたのと同じ意味合いになりますので現像時間:1.5倍くらいの効果だったのかもしれません。

      白っぽい青みがかかり、画像の細かいところは消えているように思えます。明るく、眩しい感じの写真になりました。

      多少、画質を崩して、明るく青白くしたいときにいいと思いました。逆光でデフォーカス(ピントを外す)した幻想的な感じの写真に上手くマッチしました。




      こういう写真にベストマッチしています。


      完全にシアンがかっています。


      眩しい感じになりました。











    15. 現像時間を短くする


    16. カラー現像
      現像液濃度:標準
      温度:30度
      現像時間:3分ちょっと(常時撹拌)

      短時間ですので、ムラになりやすそうですから撹拌は連続して行い、液の排出も素早く行う必要があります。

      少しのマゼンダ混じりの少し暗い(薄いネガ)写真になりました。レタッチソフトで明るさを変えると普通になります。
      色情報も消えていないようで、画質の劣化もなく、カラーバランスを変えると、普通の写真になります。

      使い道?

      オリンパスPENのようにテッサーレンズの場合、露出オーバーの淡い雰囲気の写真を撮ろうとすると、激しく白飛びします。そこでそれをこの短時間現像で現像して、明るさを調節すると、柔らかい風合いの写真がつくれます。




      2分30秒の予定が、手間取って、3分を超えたくらいの長さになってしまいました。
      レタッチソフトで明るくしていますが、元画像はとても暗い状態で出来ていました。
      現像時間が短いので当然だと思います。
      フィルムの茶色は傷ですので現像の雰囲気とは関係ありません。
      色合いとしてはマゼンダ〜赤っぽい感じです。


      現像ムラか、スキャン時の光量のムラですが、左が赤いです。
      スキャン時のムラでしょうか、フィルムホルダーから光が漏れていたようです。
      もう少し、スキャン時の明るさを暗くすれば消えるでしょう。


      やはり、全体的にマゼンダっぽいです。


      この写真はとても明るく、白飛びするくらいにして撮った写真です。
      短時間現像なので普通の写真のようです。


      これが想定される明るさです。
      レタッチソフトでかえてみました。


      画質は標準現像と変りなく、色合いがマゼンダぎみで、露出が暗いネガができるようです。

      撮影カメラ:オリンパス PEN EES-2
      撮影フィルム:富士フイルム業務用記録フィルム100
      自家現像:短時間
      画像処理:明るさ調整





    17. 現像液の濃度を薄くする


    18. モノクロ現像
      現像液濃度:1/4
      温度:標準
      現像時間:標準


      カラー現像(試行予定)
      現像液濃度:1/2?
      温度:30度
      現像時間:5分(常時撹拌)




      モノクロで4分の1の濃度にして現像しました。ネガフィルム、スキャン時には、ほとんど像は見えないのですが、取り込んでコントラストを変えまくります。

      画質は劣化しますが、江戸時代の写真を保存していたかのような情景が描き出されます。また、薄いままの状態で、水墨画のように作ることもできそうです。







      この変わったモノクロ現像方法も、1つの表現方法として
      使われてきたものだと思います。


      昔の写真風に現像したモノクロ写真です。
      白黒の絵のようです。私にはこんな凄い絵を書くことができませんので、
      この現像方法は画期的な手法です。


      着物を着た町人が出てきそうな雰囲気です。
      なぜか、和風建築がよく似合う現像方法です。

      逆にそれ以外だと、ローマ建築くらいまで対応できそうです。




      MINOLTA HI-MATIC 7Sで撮影。T-MAX 100フィルム使用。
      現像液濃度:4分の1、現像時間:標準











      RICOH FLEX VII型で撮影。T-MAX 100フィルム使用。
      現像液濃度:4分の1、現像時間:標準

      ローバーだと思われる車が産業革命を彷彿とさせていて、歩行者の洋服が着物に見えてきます。こういうのも被写体によっては、面白いかなと思ったりもします。

      趣味で現像所にこういうことを注文するシステムはあまりないと思います。自家現像ならではの楽しみと言えます。




    19. 現像ムラを起こさせて現像する
    20. 意図したわけではないのですが、フィルム同士が張り付いてしまい、、逆に張り付かせて現像したらいいだけという簡単なのですが、

      フィルムスープのように怪しい光が帯のように入るようになりました。アートを目指している方には何か使えそうです。



      古い学校の階段です。
      何やら不思議な光が横切っています。
      こういう場所でこういう光が映ると迫力ありますね。
      (クロスプロセス現像)


      少し補正して見やすくしていますが、現像ムラによる影響で不思議な雰囲気になった写真です。
      (クロスプロセス現像)


      川の暗さでわかりづらいですが、ムラになり、クロスプロセス現像なので不思議な色が出てきています。

      もしかしたら、ネガ現像で現像ムラを出すよりも、リバーサルフィルムでクロスプロセス現像の時にムラを出したほうが
      予想できない変化が起こるかもしれません。




    21. 漂白定着時間を短くする



    22. カラー現像
      現像液濃度:標準
      現像温度:標準
      現像時間:標準
      漂白定着液濃度:標準
      漂白定着温度:30度
      漂白定着時間:2分(常時撹拌)


      カラー現像で漂白や定着処理が足りない場合、コントラストが低いという失敗例がよくあります。フィルムにもよるのでしょうが、黒っぽい色が強調されて、コダックで工業系の物体に いい味を足せるような、いい雰囲気を出しているフィルムもありました。

      そのフィルムを使うわけではなくフジ業務用100で実験するのですが、敢えてやってみたい気がします。
      2浴式なので、漂白定着が同時ですが、温度を下げるか、時間を短くするか、濃度を下げるかが選択肢としてはあると思います。

      定着処理は温度が低いと、たしか、1?度以下で反応がほとんど起こらなくなるということを読んだことがありました。また、温度を下げてキープするのは季節により 厳しいこともあるかと思いますので、濃度か時間で反応度合いを変えるほうがいいかと思います。

      濃度が足りないと確かに処理が止まった状態になったりします。これは作業時間を素早く終わらせるよりも楽だと思います。

      短時間処理は反応が進んでいるのを途中で止めるので、急いでやらなければなりません。ただ、撹拌するのに体の疲れが減るということでは意味があります。

      まずは、漂白定着時間を短くしたものを試してみることにしました。

      やはり、フジフイルムだったからなのか、予想していた結果とは違いました。全体的にぼんやりとソフトになり、低コントラストな写真になりました。

      これで古い建物や工作機、建造物などをアンティーク風にとってみたいです。ぼんやりとするといっても、明るさを上げても、ハイライト部が眩しく光る光源のようにんはなりませんでした。塗装が剥がれかけて斜めに歪んだ古い木製のエクステリア扉 を撮影するといい感じなるかもしれません。



      これはこれで何か使えそうですが、もっと、ゴリゴリした感じが欲しかったので、コダック社との差はあるようです。ネガに限らず、リバーサルフィルムもクロス現像してみると コダックと富士フイルムでは差がだいぶあります。変化が違う方向であるという感じです。フィルムの構造、物質が違うのでしょう。

      ネガフィルムでも違いそうです。ただ、

      なんとなく、軟調、低彩度、低コントラストの柔らかい写真を撮りたいという時には、Solarisなどのフィルムを手に入れることが難しい状況であると 思われますので、なんとなく、この現像方法もやる価値があるかなと思ったりもします。

      コダックで試したい!業務用コダックでいいですから、でも100は生産終了して200に統一されていくというような話もありました。

      次は、安ければ、業務用コダックで試してみたいです。



      右側の影はバーの写りこみです。








      紺色の液が付着しています。処理残りの薬品がついたのでしょうか。

      撮影カメラ:オリンパス Rollei 35SE
      撮影フィルム:富士フイルム業務用記録フィルム100
      現像時間:標準
      漂白定着時間:2分
      画像処理:明るさ調整、カラーバランス調整


      上:標準現像
      下:漂白定着処理2分

      ネガの未露光部分(枠)が濁っています。
      漂白定着処理が少ない事が分かります。
      ネガの黒い部分もやけに濃いです。






    23. 脱銀処理をしてから撮影する
    24. 調査中です。





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